キャリアパス
CAREER PATH
本ページでは当科におけるキャリアパスについて説明させていただきます。
- 産婦人科に興味があるけど不安がある人
- 大学への入局に対して漠然と不安を持っている人
- 産婦人科として自分のキャリア形成に不安がある人
- 産婦人科になろうと思っているけど、就職先で悩んでいる人
診療科の選択や専攻医の研修先の選択は人生を決める大きな岐路となります。そのような重要な選択で悩まれている方に参考になる内容です。
産婦人科はこういうところ
産婦人科というと“お産”のイメージですが、診察部門紹介にもあるように様々な専門分野があり、女性の生涯の健康を支えていくエキスパートが産婦人科です。当医局ではそれぞれの分野の専門科が在籍し日々診療に当たっています。
産婦人科のよくある疑問
産婦人科に対するよくある疑問・質問をまとめました。男性でも産婦人科をやって困らないか、当直が多くてしんどくないか、訴訟が多くて怖くないのか、産婦人科って特殊な感じがあってとっつきにくいといった質問はよく聞かれますが、実際に産婦人科としてこのような悩みで困ることはあまりありません。どうしても夜間の分娩があるため毎日の当直を分担することになりますが、最近では入局者も増え、大学での当直は月3日程度で負担は軽減されてきています。
当教室の特徴
産婦人科になると決めたとき、どこで産婦人科の研修を積むのがいいのでしょうか?後述するように産婦人科専門医取得に必要な要件を満たすためには大学医局に所属することは非常に有利になります。その中でも、当教室は若手が中心に活躍できる場所であり、専攻医教育にも力を入れています。また、学術・研究面でも力を入れ数々の結果も残してきています。そのため、当教室の入局者は年々増加傾向にあります。
さらに、当教室の医局員の内訳として男女比はほぼ1:1となっています。ですので、男女問わず相談しやすい環境であり、男女の偏りがないことで男性にも女性にも働きやすいサポート体制をとることができています。
当教室におけるキャリアパス
当教室での標準的なキャリアパスをお示しします。図の緑の部分が標準的な流れになり、医師6年目の産婦人科専門医、そしてその後のサブスペシャリティの資格取得を目標としてキャリアパスを作っています。ただ、入局後の勤務先を各人の興味、将来の目標や適性などを総合的に評価しつつ、相談しながら最も適切な教育プログラムを各々オーダーメイドで策定しています。したがって、何年目は出張といった画一的な規定はしていませんが、3年目は同期という大切な横のつながりを持ってもらえるように大学で専攻医をすることをオススメしています。一方、大学院進学は大学全体の方針でもあり、またリサーチマインドを持った伸びしろの多い医師を育成するためにも大変重要であると位置付けています。どの年次に進学するにせよ、皆さんに進学をお勧めしています。国内外への留学、勤務先の斡旋についてはスタッフ一同親身になって指導することをモットーにしており、教室員のキャリアアップのために全力を尽くしております。
前期専攻医~後期専攻医
産婦人科専門医を取得するためには要件を満たした場所で研修し、学術活動や症例数の要件を満たす必要があります。その中で施設要件を以下にお示しします。
本専門研修プログラムでは、この要件を満たすため1年目は基幹施設である京都府立医科大学で前期専攻医として研修を開始後、連携施設で研修を行うコースを基本とし、3年間での産婦人科専門医の取得を目標としています。1年目の研修を連携施設から開始し、2年目以降に基幹施設である大学での研修をすることも可能であり、プログラム統括責任者と相談して、各専攻医の希望で研修プログラムを決定していきます。大学病院ならではの豊富な症例数や希少な症例の経験、緊急症例の対応など産婦人科医としての基本的な思考力、行動力、技術力を体系的に勉強できます。また各学会での発表や論文作成など、豊富な教育経験をもつ大学病院スタッフが丁寧に指導します。これらの学術的な研鑽はできるだけ早くから行うことが重要であり、一生の財産となります。
後期専攻医~専門医取得まで
大学病院で1年間前期専攻医として研修を積んだ後は連携施設(関連病院)での研修を行います。以下のまとめてあるように当科の連携施設は京都市内だけでなく近隣県の中核病院も含まれており、いずれも豊富な症例を有しています。どの病院も様々なサブスペシャリティをもった指導医が在籍し、専門医取得に向けて最大限のサポートを行います。
専門医取得~サブスペシャリティ養成、大学院研修
本プログラムにおいては、産婦人科専門医取得に加え、その後のサブスペシャリティ養成プログラムへの連続的な育成のため、個々の目的に応じた専門領域の医療技術向上および専門医取得を目指す研修コース(周産期重点コース、婦人科腫瘍重点コース、生殖医学重点コースなど)や、リサーチマインドの醸成および医学博士号取得を目指す研究活動を並行して行う大学院研修コースも提示しています。さらに、女性医師の子育てや、妊娠出産後の職場復帰の支援を目的としたプログラムを個々の希望に応じて作成します。
ライフプラン例
ここでライフプランの例を2つご紹介します。
1つめは専門医取得し、大学院進学パターンになります。この例では留学を選択していますが、大学院に行っても必ず留学するわけではありません。
1つめは専門医取得し、大学院進学パターンになります。この例では留学を選択していますが、大学院に行っても必ず留学するわけではありません。
続いて2つめですが、こちらは産休を取るパターンです。専門医取得までに産休を取ることになっても、産休が半年以内であれば、最短の医師6年目に産婦人科専門医を取得することができます。もちろん、最短で取るルートだけではなく、半年以上の産休・育休を取っても、復帰に合わせて専門医の取得やサブスペシャリティの資格までプランを一緒に作り上げていきます。
以上の流れが代表的なキャリアとなります。サブスペシャリティの資格を取得後は大学で専門性を磨く、関連病院で専門性を活かしながら産婦人科全般的に診療する、開業してプライマリーな診療を行っていくなど道はたくさんあります。どの道を目指そうとも、それぞれの医局員に合ったキャリアを形成できるよう当教室では全力で向き合っております。当医局の見学や専門研修プログラムに興味をお持ちの方はこちらからお問い合わせください。